戦略思考

「作って終わり」のWebサイトが、会社の未来を奪う理由。

地方の中小企業の経営者とお話ししていると、頻繁に耳にする言葉があります。
「数年前に何十万円(あるいは数百万円)もかけて立派なホームページを作ったんだけど、そこから問い合わせが来たことは一度もないんだよね。」という深いため息です。

スマートフォンで自社のサイトを開き、滑らかなアニメーションや美しい写真を見つめながら、社長は首を傾げます。「こんなに綺麗なのに、なぜ売れないのか」と。

答えは非常にシンプルです。
それは、その綺麗なホームページが単なる「高額な電子パンフレット」に過ぎず、そこに「誰に」「何を」「どう伝えるか」という経営戦略(意思)が一切宿っていないからです。

「作るだけ」のビジネスモデルが抱える構造的な限界。

Webサイト制作の打ち合わせにおいて、序盤に「どんなデザインがお好みですか?」「競合でかっこいいと思うサイトはありますか?」と聞かれることは少なくありません。これは、従来のWeb制作が「発注されたものを、要望通りに綺麗に作って納品する」というビジネスモデルの上に成り立っているためです。

しかし、デザインの美しさと、モノが売れる仕組みは全く別次元の話です。
どれだけスタイリッシュな外観の店舗を建てても、看板に「何屋さんか」が書かれておらず、店員が商品の魅力を一言も喋らなければ、お客さんは何も買わずに帰ってしまいます。Webサイトも全く同じなのです。

「綺麗なだけのWebサイトは、会社の売上を奪う『沈黙の金食い虫』である。」

奪われているのは「お金」だけではない

「機能しないホームページ」が奪うのは、制作費というキャッシュだけではありません。最も恐ろしいのは「機会損失」です。

検索や紹介で御社のサイトにたどり着いた見込み客がいたとします。しかし、そこには「よくある企業理念」と「カタログのような商品スペック」しか書かれていません。御社が長年培ってきた泥臭い技術力や、社長の並々ならぬ情熱、他社には絶対に負けないサポート力といった「本当の強み」が、何一つ翻訳されていないのです。

結果、見込み客は「他と同じような会社だな」と判断し、ブラウザの「戻る」ボタンを押します。
本来なら御社のファンになっていたかもしれない優良顧客を、毎日、24時間体制で逃がし続けている。これが「綺麗なホームページ」がもたらす残酷な現実です。

デザインの前に「言葉」を。制作の前に「戦略」を。

私たちmigiudeが「Web制作会社」と名乗らない理由はここにあります。
私たちはサイトを作る前に、社長の頭の中にある暗黙知を引き出し、徹底的に事業の棚卸しを行います。

  • 御社の「本当の顧客」は誰なのか?
  • 競合にはない、御社だけの「独自の強み」は何か?
  • それをどんな「言葉」と「順番」で伝えれば、相手の心は動くのか?

これらの戦略という土台があって初めて、デザインは「武器」になります。

「とりあえず名刺代わりに綺麗なサイトが欲しい」というご依頼であれば、他の制作会社様をお勧めします。
しかし、「本気で現状を打破したい」「自社の本当の価値を世の中に叩きつけたい」と覚悟を決めているのであれば、ぜひ私たちにご相談ください。

共に汗をかき、耳の痛いことも率直に申し上げる。それが、私たち「右腕」の流儀です。

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