戦略思考

良い商品が売れない時、一番最初に見直すべき「たった一つの問い」。

地方の素晴らしい技術を持つ企業様とお会いすると、必ずと言っていいほどお聞きする言葉があります。
「ウチの商品は、品質なら絶対に大手にも負けない。本当に良いモノを作っているのに、どうして売れないんだろう?」

職人として、技術者としての誇りが詰まった言葉です。実際にその商品を拝見すると、驚くほど丁寧に作られており、品質の高さに感銘を受けることが多々あります。

しかし、残酷な事実をお伝えしなければなりません。
現代のビジネスにおいて、「良いモノを作れば、自然と売れる」という時代は、とうの昔に終わりました。モノが溢れかえっている今の市場では、品質の高さは「選ばれる理由」ではなく「最低条件」に過ぎないのです。

「作り手のこだわり」は、お客様には響かない。

売れない時、多くの企業は「もっと商品の良さをアピールしなければ」と考えます。
そしてWebサイトやパンフレットに、「独自の製法」「厳選された素材」「創業〇〇年の歴史」といったスペック(機能や特徴)を、これでもかと書き連ねてしまいます。

ですが、お客様は「御社のこだわり」を買いたいわけではありません。
お客様がお金を払って買いたいのは、「その商品を使うことで得られる、自分のより良い未来(=ベネフィット)」です。

「お客様は1/4インチのドリルが欲しいのではない。1/4インチの穴が欲しいのだ。」

これはマーケティングの世界で最も有名な格言ですが、まさに真理です。
ドリルの回転数やモーターの材質(スペック)をどれだけ語っても、壁に綺麗な穴を開けて絵を飾りたい(ベネフィット)と考えているお客様の心は動きません。

現状を打破する「たった一つの問い」。

もし今、御社の良い商品が売れずに悩んでいるのなら、Webサイトのデザインを変える前に、小手先の広告を打つ前に、経営陣と現場で「たった一つの問い」に真剣に向き合ってみてください。

  • 「この商品は、一体『誰の』『どんな痛み(悩み)』を解決するものなのか?」

ターゲットは誰か。「30代女性」といった曖昧なものではありません。夜泣きに悩んで一睡もできていない母親なのか、部下のマネジメントに疲弊している中間管理職なのか。その人が抱えている「痛み」を具体的に言語化するのです。

価値を「翻訳」するのが私たちの仕事

素晴らしい商品を持っている企業ほど、自社の商品への愛着が強く、客観的な視点を見失いがちです。
「誰のどんな痛みを解決するのか」を見極め、御社の持つ技術やこだわりを「お客様に刺さる言葉」へと変換すること。これが、マーケティングにおける「翻訳」の作業です。

私たちmigiudeは、CMO(最高マーケティング責任者)として、この翻訳作業から泥臭く伴走します。
御社の中に眠っている「宝(本当の価値)」を掘り起こし、戦略という名の研磨をかけ、Webサイトという最強の武器へと昇華させる。

「ウチの商品は本当に良いモノなんだけど…」
もし、その続きの言葉が見つからずに立ち止まっているのなら、ぜひ一度私たちにぶつけてください。その悔しさを、売上に変えるための戦略を共に描きましょう。

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